
駅・連合軍共同墓地周辺(泰緬鉄道博物館)
泰緬鉄道のカンチャナブリー駅の周辺です。駅のすぐ南に、泰緬鉄道の建設で亡くなった連合軍兵士が眠る連合軍共同墓地があり、その隣に、泰緬鉄道の歴史や捕虜の生活の資料を展示する泰緬鉄道博物館があります。
エリア・見どころ・交通・バンコクからの行き方



カンチャナブリーは、バンコクの西、ミャンマーと国境を接するカンチャナブリー県の街です。カンチャナブリー県はタイで3番目に大きな県です。第二次世界大戦中、日本軍は連合軍の捕虜とアジア人労務者を使って、タイとビルマ(現在のミャンマー)を結ぶ泰緬鉄道を建設しました。街を流れるクウェー・ヤイ川には、その泰緬鉄道のクウェー川鉄橋が今も架かっています。映画「戦場にかける橋」で世界に知られるようになった橋です。
旅行者にとってのカンチャナブリーは、クウェー・ノイ川とクウェー・ヤイ川が合流してメークローン川になる、川辺の街です。カンチャナブリー駅のすぐ南に連合軍共同墓地と泰緬鉄道博物館が、駅の西北西にクウェー川鉄橋が、南の川沿いに城門の残る旧市街とJEATH戦争博物館があります。現在ナムトック線と呼ばれる泰緬鉄道は今も列車が走り、郊外のタムクラセー桟道橋やナムトック駅まで乗ることができます。さらに離れて、ヘルファイア・パスやエラワン国立公園の滝があります。
空港はなく、バンコクから鉄道かミニバスで約2〜3時間。市街の見どころはソンテウや自転車で回り、郊外へは泰緬鉄道やバスで足をのばす街です。
このページでは、バンコクからの行き方と街の構造を押さえたうえで、エリアごとの特徴と定番の見どころを順に紹介します。
気象庁の平年値(カンチャナブリー)の月平均気温から算出すると、年間の平均気温は約29℃で、日本のような冬はありません。季節は、タイ国政府観光庁が示すタイ全体の区分で大きく3つに分かれます。
毎年11月末〜12月ごろには「クウェー川鉄橋週間」が開かれ、ライトアップされたクウェー川鉄橋を舞台に光と音のショーが行われます。日程は年ごとに変わります。行き先ごとに適した時期の違いは、タイ旅行のベストシーズンで解説しています。
カンチャナブリーには空港がありません。日本からはバンコクのスワンナプーム国際空港(BKK)かドンムアン国際空港(DMK)に着き、陸路で向かいます。どちらの空港からも、空港発のバスでモーチット・バスターミナル(モーチット2)へ出て、ミニバスに乗り継ぎます。カンチャナブリー行きのミニバスはモーチット2と南バスターミナル(サイタイマイ)から出ていて、カンチャナブリー・バスターミナルまで約2〜3時間です。
鉄道で向かう場合は、トンブリー駅から泰緬鉄道を走る普通列車に乗ります。詳しくは「バンコク市内から」に書いています。
空港の公共交通センター(バスターミナル)から出るモーチット・バスターミナル行きのバスでモーチット2へ出て、モーチット2の小型車ターミナルからカンチャナブリー行きのミニバスに乗り継ぎます。
空港発のバスの時刻は、空港の公共交通センターの案内カウンター(Public Transportation Center Information Counter)で確認できます。
空港からは、バンコク市内を走る路線バス A1(モーチット2行き)でモーチット・バスターミナル(モーチット2)へ出て、モーチット2の小型車ターミナルからカンチャナブリー行きのミニバスに乗り継ぎます。A1の運賃は30バーツで、5:45〜24:00に15分間隔で走り、乗り場は第1ターミナル1階の6番ゲート前などです。
カンチャナブリーの見どころは、カンチャナブリー駅の周辺、駅から西北西のクウェー川鉄橋、南の旧市街とバスターミナルの周辺に分かれています。市内はソンテウや人力のサムロー、自転車で回り、郊外へは鉄道やバスで向かいます。
決まった路線を走る乗り合いの車です。手を挙げて止め、行き先を告げて乗ります。シティホール方面とクウェー川鉄橋方面の2路線があります。
自転車で引く人力の三輪車です。駅やバスターミナル、ホテルの周辺で待っています。料金は交渉制で、距離・人数・荷物で変わるため、乗る前に確認してください。
街中のレンタル自転車屋で借りられます。市内の見どころは散らばっているため、自転車で回るのも便利です。
クウェー・ノイ川、クウェー・ヤイ川、メークローン川を巡れます。乗り場はソン・クウェー通りの渡し船の発着所のあたりです。貸し切る場合は、乗る前に料金と時間を確認してください。
カンチャナブリー駅からクウェー川鉄橋駅、タムクラセー駅、終点のナムトック駅まで、泰緬鉄道の列車で行けます。
町のほぼ中央にあるバスターミナルから、郊外の見どころへ向かう定期路線が出ています。配車アプリのGrabも、提供地域にカンチャナブリーが含まれています。
運賃は改定されることがあるため、このページには載せていません。乗る際は現地で確認してください。
カンチャナブリーの見どころは、駅の周辺、川沿いのクウェー川鉄橋の周辺、南の旧市街とバスターミナルの周辺、川の対岸、南の郊外、そして泰緬鉄道沿いなど、さらに離れた郊外に分かれています。駅と連合軍共同墓地のあたりから、クウェー川鉄橋までは西北西へ約2.5km、旧市街とバスターミナルまでは南〜南南東へ約1.5〜2kmです。郊外のムアン・シン歴史公園やタムクラセー桟道橋、エラワン国立公園などは30〜70km離れています。各エリアには、カンチャナブリー駅から見た方角と直線距離を目安として示しています。

泰緬鉄道のカンチャナブリー駅の周辺です。駅のすぐ南に、泰緬鉄道の建設で亡くなった連合軍兵士が眠る連合軍共同墓地があり、その隣に、泰緬鉄道の歴史や捕虜の生活の資料を展示する泰緬鉄道博物館があります。

クウェー・ヤイ川に架かるクウェー川鉄橋と、そのたもとのクウェー川鉄橋駅の一帯です。鉄橋のそばには、泰緬鉄道の建設中に犠牲となった連合軍の捕虜と労務者の霊を慰めるために日本人が建てたカンチャナブリー慰霊塔と、当時の写真や日本軍が発行した紙幣、橋の残骸などを展示する第二次世界大戦博物館(アートギャラリー&戦争博物館)があります。

クウェー川鉄橋のたもとから南東へ、クウェー・ヤイ川に沿ってカンチャナブリー駅の南西まで延びる通りです。クウェー川鉄橋の住所もこの通りです。通り沿いには、ホテルやゲストハウス、レストランやカフェが並びます。

1831年にラーマ3世の命で城壁と砦が築かれた、カンチャナブリーで最も古い地区パークプレークのあたりです。正面の城門と城壁の一部が残り、城壁に沿ってパークプレーク通りに古い建物が並びます。毎週土曜には、パークプレーク通りでウォーキングストリートが開かれます。すぐ近くの川辺には、高さ12m・長さ150mの、床がガラス張りのスカイウォークがあり、クウェー・ヤイ川とクウェー・ノイ川が合流してメークローン川になる様子を見渡せます。

バンコクからのミニバスが着くカンチャナブリー・バスターミナルは、町のほぼ中央にあり、郊外へ向かう路線バスもここから出ています。南西のパークプレーク通りには、寺院ワット・チャイチュムポンが運営する、竹造りの捕虜の宿舎を再現したJEATH戦争博物館があります。

川の合流点の対岸、南南西の一帯です。元捕虜自身の手で教会とともに設けられたチョンカイ共同墓地があります。さらに南南西には、第二次世界大戦中に日本軍が倉庫として使った洞窟の中に仏像を祀る、洞窟寺院のワット・タム・カオプーンがあります。

市街の南の郊外にある、2つの寺院です。ワット・タム・マンコーントーンは、龍の飾りの階段を上った先に洞窟があり、メークローン川を一望できる寺院です。南東のワット・タムスアは丘の上にあり、黄金の大仏と多層の仏塔が並び、ケーブルカーもあります。

クウェー・ノイ川の北岸、泰緬鉄道のターキレン駅のそばにある、12〜13世紀ごろのクメールの遺跡です。名前はタイ語で「獅子の都」を意味します。ラテライトの城壁に囲まれた都城の跡に、アンコールワットの方角を向くといわれる建物が残ります。

泰緬鉄道がクウェー・ノイ川に沿って岩壁すれすれを通る、木造の桟道橋の一帯です。列車で訪れる場合は、泰緬鉄道のタムクラセー駅で降ります。橋を渡りきる手前には、仏像を祀るクラセー洞窟があります。

泰緬鉄道の終点ナムトック駅と、駅から約2kmのサイヨーク・ノイ滝のあたりです。サイヨーク・ノイ滝はカンチャナブリーから最も近い滝で、滝の入口の脇には日本軍が使った蒸気機関車が展示されています。

泰緬鉄道の建設で最も困難だった場所の一つとされる、山を切り開いた切り通しです。入口には、オーストラリア政府が運営する資料館、ヘルファイア・パス・インタープリティブ・センターがあり、切り通しへ遊歩道が続きます。

1975年に、タイで12番目の国立公園に指定されました。7段に分かれて流れ落ちるエラワン滝が見どころです。
カンチャナブリーの滞在は、市街に泊まって鉄橋や博物館を回るか、郊外の滝の近くに泊まるかで過ごし方が変わります。RuamThai Hotelでは、クウェー川鉄橋や泰緬鉄道博物館、エラワン滝、サイヨーク・ノイ滝など5カ所の拠点ごとに、そこから近い順にホテルを地図と一覧で探せます。
エリアによっては、対応する拠点がない場合もあります。泊まるエリアが決まっていない場合は、上の「エリアの特徴」で見当をつけてから、そのエリアに近い拠点を選ぶと絞り込みやすくなります。
営業時間と入場料は変わることがあるため、このページには載せていません。寺院には服装の決まりがあり、基準はタイの寺院の服装とマナーにまとめています。

クウェー川鉄橋(The Bridge over the River Kwai) は、第二次世界大戦中に日本軍が建設した泰緬鉄道が、クウェー・ヤイ川を渡る橋です。映画「戦場にかける橋」で世界に知られるようになりました。橋の架かる川は、戦時中はメークローン川と呼ばれ、1960年にクウェー・ヤイ川と改められています。アーチの部分は当時のものです。今も列車が通るほか、歩いて対岸まで渡ることもできます。

連合軍共同墓地(Kanchanaburi War Cemetery) は、カンチャナブリー駅のすぐ南にある、泰緬鉄道の建設で亡くなった連合軍兵士の墓地です。約7,000人の墓石が並びます。隣の泰緬鉄道博物館(Thailand–Burma Railway Centre) は2003年に開館し、泰緬鉄道の歴史や捕虜の生活などの資料を展示しています。

JEATH戦争博物館(JEATH War Museum) は、寺院ワット・チャイチュムポンの住職が設立し、1977年に開館した、寺が運営する博物館です。JEATHは、日本(Japan)、イギリス(England)、オーストラリア(Australia)、タイ(Thailand)、オランダ(Holland)の頭文字です。竹造りの捕虜の宿舎を再現した建物に、写真や捕虜が描いた絵、捕虜の日用品などが展示されています。クウェー川鉄橋のそばの第二次世界大戦博物館(アートギャラリー&戦争博物館)とは別の施設です。

タムクラセー桟道橋(Tham Kra Sae Bridge) は、クウェー・ノイ川に沿って岩壁すれすれに造られた、全長約300mのS字カーブの木造橋です。列車は時速5kmまで速度を落として渡ります。橋を渡りきる手前のクラセー洞窟は、鉄道の建設中に捕虜の宿泊場所だったところで、今は仏像が祀られています。

ヘルファイア・パス(Hellfire Pass) は、泰緬鉄道の建設で最も困難だった場所の一つとされる、岩山を切り開いた切り通しです。1943年4月から約3か月、捕虜の手で掘られました。夜間の作業の灯火に照らされた姿から「地獄の火の切り通し」と呼ばれ、今も当時の枕木と線路が数メートル残ります。

エラワン滝(Erawan Waterfall) は、エラワン国立公園にある、全長1,500mにわたって7段に分かれて流れ落ちる滝です。最上段の7段目は、水が流れ落ちる姿が3つの頭を持つ象「エラワン」に見えることから、この名が付きました。
ムアン・シン歴史公園やタムクラセー桟道橋、ヘルファイア・パス、エラワン国立公園などの郊外の見どころは、カンチャナブリー駅から直線で約30〜70km離れています。移動と案内がまとまった現地ツアーを使うと、限られた日程でも回りやすくなります。


RuamThai Exchangeには、カンチャナブリーの両替所は掲載していません。近いエリアでは、ナコーンパトムのエリアにトゥエルブ ビクトリーの2支店を掲載しています。カンチャナブリーから近いのはセントラル・ナコーンパトム店で、カンチャナブリー駅から東南東へ直線で約62km(車で約54分)、トンブリー駅からカンチャナブリーへ向かう普通列車が停まるナコーンパトム駅から約2.4kmです。掲載しているレートはトゥエルブ ビクトリーの公表代表値で、実際のレートは店舗で確認するよう案内されています。